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サイトウ・キネン・フェスティバル松本 2014

指揮者小澤征爾さん率いる、サイトウ・キネン・フェスティバル松本のプログラム冊子です。この年(2014)をもって「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」は名称を変更し「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」となりますので、最後の年のプログラムになります。故・齋藤秀雄先生は教育者として、日本の西洋音楽を世界レベルに引き上げた礎をつくられました。その教え子である小澤征爾さんによって創設された記念碑的フェスティバルです。いまここであらためて、世界へ向け「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」の歩んできた歴史と質をしっかりと伝達するために、日本語版と英語版を完全に独立させ、「一つの物質」として冊子の質感を出来る限り高めました。

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セイジ・オザワ 松本フェスティバル 2018–2022

2022年でフェスティバルは30歳。私たちがプログラム冊子デザインに関わってきてから、千住博さんが描かれたオフィシャルの絵を使用したグレートーンの表紙となっています。今回はお祝いで特別な年。そこでグレーがシルバーに見えるくらいピカピカに輝き、できる限り艶やかなイメージにしました。
たまたま立ち寄った「ベラミ人形店」さんにはサイトウキネンオーケストラのメンバー全員の顔写真が敷き詰められた1992年、第1回目のポスターがありました。立ち寄る先々でどれだけ凄いメンバーだったか、小澤さんは声をかけると路上で気軽にサインをしてくれる。みんながこの30年を誇らしげで自慢してくれます。​最後に立ち寄った「陶片木」さんにまた来ますと約束した時、なんの縁もないはずの松本が少し故郷のように思えました。

セイジ・オザワ 松本フェスティバル 2023

今年も開催されたセイジ・オザワ松本フェスティバル。プログラムとTシャツをデザインしました。

今年は特別なゲストが。「セイジに会いにいく」と小澤さんの50年来の大親友、ジョン・ウィリアムズさんが30年ぶりに来日し、ステファン・ドゥネーブさんと共に、9月2日松本キッセイホールと9月5日サントリーホールの指揮台に立ちました。

E.T.、ハリーポッター、シンドラーのリスト、スターウォーズと次々と名作映画の情景が広がり、まるで歴史上の偉大なる作曲家モーツァルト、バッハ、ベートーベンの曲を本人の指揮で目の当たりにするような初めての体感。アンコールではジョン・ウィリアムズさん自らの声で観客にむかって「インディアナジョーンズ!」最後は「ダースベイダー!」91歳とはとうてい思えない鬼気迫る指揮とSKOメンバーの熱量に、観客席はまるでロックコンサートのようなスタンディングオーベーション。まるで地球外生命体の小澤さんとジョンさんが私達に贈り物をくれたような夜でした。

フェスティバル期間の松本もコロナ前のような活気に溢れて、音楽の力を改めて感じる夏でした。

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